パテック・フィリップ ノーチラス・クオーツ 3900/1A 現行ノーチラスを購入した時に感じた違和感
パテック・フィリップ ノーチラス・クオーツ 3900/1A 現行ノーチラスを購入した時に感じた違和感
仕様:ステンレススチールケース&ブレスレット、クオーツムーブメントCal.E23/51、サファイアクリスタル風防、防水性:120m防水、グレーブルー文字盤(日付表示、夜光塗料インデックス&針)、
サイズ:ケース横32.0mm、厚み約7.0mm
生産終了品
今回のインプレッションは、パテック・フィリップ ノーチラス・クオーツです!
世間では現行モデルの5711/1Aがブイブイ言わせていますが、僕は購入当時から現行ノーチラスには違和感を抱いていました。
あれほど着け心地がいいと絶賛されていたノーチラスですが、いざ手に入れてみるとそれほど絶品に着け心地がいいとも思えない。
悪いとは言わないけど、これより着け心地がいい時計なんて他にもたくさんあるな〜とか思ったものです。
考えてみればノーチラスの着け心地の良さは、cal.28-255Cを搭載した初代だからこそ成し遂げていた薄さの賜物でした。
cal.28-255Cは、元々ジャガー・ルクルトの厚みが3.15mmしかない激薄ムーブメントであるcal.920をモデファイしたものです。
ゼンマイを巻き上げるローターをムーブメントの上に載っけているくせに、時計ケース本体の厚みが7.9mmしかないという吹けば飛ぶような時計であり、腕に載せた時のぴったり感は極上でした。
名デザイナー、ジェラルド・ジェンタ氏が思い描いた至高の世界をそのまま体現した時計だったのです。
ところが現行のノーチラスは、ムーブメントの厚みはわずかに増えただけなのに、それを覆うガワ、つまり時計ケースが肥大化してしまい、ケースの幅は変わらないのにもかかわらず、ケースの厚みは1mm近くも増えてしまい、デブデブになってしまいました。
たかが1mm、されど1mm。
1mm増えただけと言っても、その1mmがケースの幅43mm分、横方向にも3次元的に広がっていますから、全体的なボリューム増はかなりのもの。